県南部はJR・私鉄が切磋琢磨、だが役割は異なる
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阪神間は阪急、JR、阪神の3路線が結んでいる。阪急神戸線は最も山側を走る(筆者撮影)
兵庫県は案外に広い。案外に、などというと無知蒙昧をさらけ出しているようだが、実際に兵庫県の面積は47都道府県のうち12番目。いわゆる近畿地方に含まれる府県では、もちろん最大だ。旧国名で見ても、播磨・但馬の全域に加えて、摂津・丹波の半分ほどが今の兵庫県に含まれる(淡路島も淡路国一国だが、鉄道は通っていない)。北部は山陰方面へのアクセスルートを成し、南部は山陽方面だ。古くから“西日本の回廊”と呼ばれたほどの、交通の要衝だったのである。
まずは阪神間の鉄道路線
というわけで、今回は兵庫県の鉄道事情である。広いからつかみどころがない部分もあるが、やはり最初はどうやって兵庫県に入るのかが問題だ。すなわち、“阪神間”の鉄道網。関西随一の大都市である大阪と兵庫の県都・神戸をいかにして結ぶかはこの地域の鉄道を考えるうえで最大のテーマといっていい。そして、実際に乗車するときにも頭を悩ませることになる。大阪から神戸の中心地の三宮まで、どうやって行けばいいの?
もったいぶるまでもなく、だいたいの人がわかると思うが、阪神間には主に3本の鉄道路線がひしめいている。北側に山地が迫り、平地部が狭いエリアにもかかわらず、3つの路線が並行に走って互いに競い合っているのだ。
北から順に阪急・JR・阪神。大阪(梅田)と三宮(JRの駅名は三ノ宮)の間にも尼崎や西宮といったベッドタウンが連なっているから需要にはことかかないのである。その中でも中核たる存在はやはりJRだろうか。50周年を迎えたとかなんだとか話題になっていた新快速の存在感は確かに抜きん出る。
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October 14, 2020 at 03:10AM
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