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リヒターの絵はどうやってつくられるのか? 映画『ゲルハルト・リヒター ペインティング』でその制作背景を見る(美術手帖) - Yahoo!ニュース

 2014年、オークションハウス・クリスティーズで、36億円という高額を記録したアーティスト、ゲルハルト・リヒター。世界中のコレクターやアートファンを魅了する作品はどのようにしてつくられているのか? その裏側に迫るドキュメンタリー映画『ゲルハルト・リヒター ペインティング』が、1月31日にDVDとして発売される。

 リヒターは1932年ドイツ・ドレスデン(旧東ドイツ)生まれ。ドレスデン芸術大学で美術教育を受けるが、西ドイツ旅行中に出合った抽象表現主義に強い影響を受け、ベルリンの壁が建設される半年前にデュッセルドルフへ移住。現在はケルンを拠点に活動している。

 その代表的なシリーズには、精密に模写した写真のイメージを微妙にぼかす「フォト・ペインティング」や、カラーチップを配列した幾何学的な絵画「カラーチャート」、グレイのみで展開する「グレイ・ペインティング」、鮮烈な色を組み合わせる「アブストラクト・ペインティング」、スナップ写真の上に油彩やエナメルで描く「オーバー・ペインテッド・フォト」などがあり、現在に至るまで多彩な作品を展開。様々なスタイルを同時期に並行させながら、一貫して「絵画の可能性」を追求し続けている。

 このリヒターに密着したのは、コリンナ・ベルツ監督。2007年にリヒターがケルン大聖堂のためのステンドグラスを制作する様を収めたドキュメンタリー映画『ケルン大聖堂のステンドグラス』を手がけ、
2019年にはリヒターの映像作品《Moving Picture(946-3)》をレベッカ・サンダースとともにつくりあげた
。本作は、そんなベルツとリヒターの親交があったからこそ撮れたドキュメンタリーだ。

 カメラはドイツにリヒターが構えるアトリエに潜入。壁にかけた巨大なキャンバスに絵具を塗り、絵具を塗ったスキージ(板)をそのキャンバス上を滑らせていくリヒター。「難しいね」「どう描くか方法を見つけなければ」「間違えた」──「現代最高峰の画家」とも称される人物とは思えないほど謙虚な言葉が漏れる。

 本作では、リヒターがアトリエの壁に飾ってあるもの──ピカソ展の招待状(それを撮影、反転させ拡大したもの)や、彫像の写真──や、家族のことについても、とつとつと語る。リヒターの日常に近い部分に触れられる瞬間が収められているのも本作の特徴だ。

「絵を描くことは本来密やかな行為」。そう語るリヒターに3年以上にわたり密着して生まれた本作を、ぜひチェックしてほしい。

 

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