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海なし長野県 実は昔からサバ缶王国 みそ汁にまで投入(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 「海なし県」で魚にありつく方法の一つ、缶詰。総務省の家計調査によると、長野市は1世帯当たりの魚介類の缶詰消費量が全国の県庁所在市と政令市の中で実に10年以上、4位以内に食い込む。長野で忘れてはいけない魚といえば「サバ缶」だ。生のサバとはまた違う魅力に迫った。

 ◇旬のタケと一緒に「サバタケ」に

 山ノ内町の道の駅「北信州やまのうち」の店頭には、北信地域の初夏の定番ネマガリダケとサバを合わせたみそ汁を缶詰にした「サバタケ」が並ぶ。「観光客の方は、初めて見て驚く方もいますよ」と店長の湯本富佐司さん(61)は笑う。

 地元の味を県外でも食べてほしいと2011年に製造・販売を始め、今や年間7000個以上を売り上げる人気商品になった。サバは当然、一度水煮にしたもの。味の面でもコストの面でも、生のサバを使おうとは全く考えなかったという。

 湯本さんは物心ついた時からサバ缶とネマガリダケのみそ汁を食べて育ち「昔からサバ缶になじみがあった」と言う。それ以前は、よく使う魚といえば「海なし県」でも手に入るイワナや身欠きニシンだったそうだが「高級品だった缶詰の値段が落ち着くにつれ、サバ缶が食卓の定番になったのでは」と考えている。「北信でみそ汁に欠かせない食材になったのが人気の理由だろうね」と話す。

 一方で、小諸市に本社を置く地場スーパー「ツルヤ」によると「北信地域では確かに初夏によく売れますが、県内全域でも一年を通して定番商品になっています」という。

 ◇スーパーにもずらり

 ツルヤ徳間店(長野市)ではその言葉通り、冬でもメーカーも価格もさまざまな7種類ものサバ水煮缶が並ぶ。みそ煮缶も置いているが販売面積は水煮缶が倍。大根おろしを乗せたり、カレーに入れたり、炊き込みご飯にしたりとさまざまな使い方ができる水煮缶が特に人気だという。

 日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると、サバ缶の生産量は健康効果についてメディアで取り上げられ始めた16年から増加。18年には、ぐるなび総研(東京)のその年を世相を象徴する「今年の一皿」にサバが選ばれるほどのブームに。特に水煮缶の生産量は前年比1・4倍の約2万5000トンにまで急増した。それでもサバの不漁も重なって需要に追い付かず、県内では品薄になるスーパーやコンビニエンスストアも多かった。

 ツルヤでは、プライベートブランドのサバ缶はタイの工場で製造していたものを逆輸入して対応していたが、サバが豊漁だった19年末に国産に戻した。「国産の方が脂が乗っていておいしいので戻せてよかった」と一息つくツルヤの担当者は「いつでも使える魚としてストックしている人が多い。各家庭でさまざまな使い方ができるのもいいところ」とブームに終わらない息の長い人気を期待している。【原奈摘】

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January 23, 2020 at 11:23AM
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