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「梅雨明け」は誰がどうやって決めている? - ウェザーニュース

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2021/07/15 12:07 ウェザーニュース

今週に入り、各地とも梅雨が明けたような暑さが続いています。夏のような入道雲が見えたり、その積乱雲によってゲリラ雷雨が多発したりして、“梅雨の雨”との違いを感じている方も多いかもしれません。

「梅雨明け」は誰がどうやって決めているのでしょうか。

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梅雨明けを発表するのは、地方ごとの気象台です。

沖縄気象台、鹿児島地方気象台、福岡管区気象台、高松地方気象台、広島地方気象台、大阪管区気象台、名古屋地方気象台、気象庁、新潟地方気象台、仙台管区気象台がそれぞれの地方の梅雨明け発表を担当しています。なお、北海道は梅雨がないとされているため、梅雨入り・梅雨明けは発表されていません。

梅雨明けが近づくと毎日、気象庁や各地の気象台の天気予報を担当する部署が検討をして、「梅雨明け」を判断しています。

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原義的には、梅雨前線が北上してその地域から離れるか、梅雨前線の活動が弱まって消失するようなときに、梅雨が明けて夏になったとみなすことができます。

ただ、気象庁の発表する「梅雨明け」の決め方には、明確な定義があるわけではありません。

気象庁の天気相談所によると、曇りや雨の日が少なくなり、晴れの日が多くなると予想され、天気図では梅雨前線が北上して太平洋高気圧が張り出してくると、「梅雨明けしたとみられる」と発表しているとのことです。

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気象庁が速報的に発表している梅雨明けは、9月頃になって修正される場合があります。梅雨は季節現象ですので、本来は春から夏にかけての長期変化の中で判断されるのが好ましいからです。

例えば昨年(2020年)の場合は、四国、中国、近畿、北陸の各地域の梅雨明けが、秋になってから数日単位で変更されました。

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地方によっては、梅雨明けが発表されない年もあります。

日本付近の天候は、8月上旬頃に夏の盛りを迎えるため、その頃まで曇りや雨の日が続いてしまうと、その後やってくる秋雨の季節との区別ができなくなってしまうからです。

このため、8月7日前後の「立秋」の頃までに梅雨明けを判断できない場合、「梅雨明けを特定しない」として統計に記録されます。

実際に昨年(2020年)の東北北部は、梅雨明けの速報的な発表が行われず、後日の変更もなかったため「梅雨明けを特定しない」と記録されています。

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梅雨明けの一覧

今年は7月14日(水)までに、沖縄から九州の各地と、中国地方、北陸地方の梅雨明けが既に発表されています。

この記事の冒頭にある天気図をみるとわかるように、今日の日本付近は既に停滞前線が消滅していて、東から太平洋高気圧に覆われている状況です。

原義にあてはめると全国的に「梅雨明け」と言いたくなるところですが、実際には上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となっていて、曇りや雨となっているところが多く、「梅雨明け」の発表が足踏みとなっているようです。

週末以降は大気の状態が不安定な状況は解消する予想ですので、晴れる日の続く所が多く、いよいよ「梅雨明け」発表されるところが増えるかもしれません。

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