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ストーリーのすべてが絡み合いすぎて、巧すぎて…どっからどうやってお話、キャラクターを作ってるんですか? - フジテレビュー!!

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ドラマに“政治家”が登場すると、ちょっと警戒するよね?

だって、だいたい偉そうで、何か企んでるのはデフォルトだし、そういうのがいつもおんなじ感じで見飽きちゃってるんだもん。それに加えて、話もデカくなりがちで共感できないし、そのくせ政治のこと知らないくせしてツッコミ入れたくもなっちゃって、ありえない!って思っちゃうんだもん。つまり…話が大味になっちゃうってことなんですよ。

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特に今回のように”大物政治家”みたいな登場の仕方だと、余計にすごく警戒しちゃう。どうせまたいつもの見飽きた感じなんでしょ?って…だから、前回の次週予告でなんだかイヤな予感がしてたんですよね…。

ディテールの積み重ねで成り立ってるこの作品には合わないんじゃないか…しかも、今回は第1話から登場してた心春ちゃん(穂志もえか)のエピソードもセットで描くわけでしょ?心春ちゃんオンリーで良くない?余計な登場人物いらなくない?もったいないよ、大丈夫かな…と。

うん。だけど、全然、当然、そんなことなかったよね!!

むしろそれ以上!!あっぱれ!!

てか、んなこたわかっとるわい!と言わんばかりの導入部。大物政治家が登場した瞬間、あからさまに偉そうで、やっぱり企みもありそうで、しかも実際の出来事を連想させる風刺めいた描写まで加わっちゃって、「うわー、やっぱりいつもの“大物政治家描写”じゃん、うげー」って、一回テンション落としとく、敢えてのね。っていう、視聴者、僕?の転がしっぷり。

なぜなら、敢えて、わざと、あからさまにいつもの感じを見せておくことで、後々の真相解明に繋がる“タバコ問題”を、実際は吸ってる描写は一回も入れていないのに、いつもの感じ…と決めつけたのと同時に、吸ってるに違いないって、刷り込むことに成功しているんだもの。

また、徐々に見えてくる大物政治家・古賀万奈美(渡辺真起子)の素性、さりげなく細かく描写された人物像を知ることで、大物政治家というキャラクターでさえも現実味が増してきて、渡辺真起子さんが大袈裟にしない繊細な演技も相まって、もっと彼女のことが知りたいと思うようになる…つまり共感しはじめて、その中で、実は彼女は厚労省出身で、その知識を持って、葵の薬剤師としての特殊な動きを再びコテンパンに全否定するという、毎度展開されるターンにさえ、さらに説得力を持たせるという役目もこなす。

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そんな流れで、これまで第1話から少しずつ登場し、その愛嬌あふれるキャラクターが視聴者にはすでにお馴染みだった心春ちゃんからの、「やれる治療があるだけマシだから…」という言葉によって、古賀は我に返り、自分自身と向き合い、ちゃんと検査を受けてみよう…という流れになる。大物政治家が、言い方は悪いけど“小市民の生き方”によって影響される…という構図になって、そのことでさらに共感度が増したんですよね。

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またそんなこともありつつ、葵についても、付き合いが長くはじめて担当した患者さんという“特別な存在”の心春ちゃんにも、今回初めて出会った大物政治家だろうが何だろうがどんな患者にも、葵は同じだけ“患者さんをとことん診る”…いつもの“おせっかい”は誰に対してもいつも同じ…という葵のキャラクターをさらに強固にするエピソードを展開しながら、その“患者さんをとことん診る”ことによって、葵は“タバコを最近吸っていないんじゃないか?”に気付き、さらにはそれが、“テオフィリン中毒”という、知られざる薬剤師ドラマならではのお薬トリック、謎解きにもなっているという定番フィニッシュ。

で、肝心の中盤で全否定した葵の“らしさ”と、葵たちから影響を受けて思い出した古賀本来の“らしさ”を重ね合わせて、それぞれの自分らしさで、強く生きていこう…“らしさ”を肯定することが出来ましたとさ。………って、全部が全部、絡み合いすぎて、巧すぎて、作ってる人、頭おかしいよね?(褒めてる)

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なんなら心春ちゃんも、毎回登場する度に、新調した洋服買ってて、その金どっから出てきてんだよ…みたいな、実は若干疑問に思っていた僕の軽めのツッコミに対してすら、今回明らかになった、“バレエ”の設定で解消される…つまり、バレエを習ってる子は金持ちに違いない!っていう、僕の下世話なツッコミにすら、華麗にフォローしてくるという尋常じゃないきめ細やかさ。そいでもってそのバレエが、心春ちゃんのキャラクター性を強くするためにも、心春ちゃんと古賀との小さな友情エピソードにも、さらに深みを増す効果を生むって…。

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なんなら、この大物政治家を葵が救うことによって、序盤、散々伏線にしてた、販田部長(真矢ミキ)が描いた無理すぎる“ロボッツ構想”をも、権力によって実現させちゃう?んなバカな!って期待させといて、そうはうまく作用しない。そうは作用しない代わりに、相原ちゃん(西野七瀬)や、周りの薬剤部メンバーが、ロボッツ以上の仕事をこなしてみせる、成長を描写して解決させるという大団円。

ついでに、販田部長の働き分くらい、相原ちゃんが余裕で補ってみせる!っていう最高に笑えるオチ付き!!!もうね、どっからどうやってお話、キャラクター作ってるんですか?っていうくらい無駄がない。ホント…凄い。

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…っと、んなこと言っておりますが、最後の瀬野(田中圭)で、今のこと、ちょっと忘れたよね。さらに、次回予告の瀬野で、全部吹き飛んじゃったよね。これまでの瀬野には何かある…何かあるに違いないオーラが半端なかったし、どこか危なげで、生き急いでる感、出てましたよね?その違和感が、まさか、ここへ繋がってくるとは…。

しかも今回、瀬野ファンにはたまらなかったであろう、ツンデレの“デレ”パートが全力大サービスでしたもんね。

「ペン貸して…(持ってるじゃないですか)色とか、使いたいだろッ」

「(お前も葵に)なれると思ったから今の話をした…誰にも言うなよッ」

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クーッ!あからさまに狙いに来てる。田中圭のいいトコ出しに来てる。女子たちを手玉に取ろうとしてる…なんてあざとい!!…そんな感じで自分は遠くから客観視出来ている、分析できている…つもり…だったおっさんの僕ですら、あまりのデレ具合に卒倒しそうでした。

むしろあんなこと言われても落ちないは相原ちゃんの乙女心が屈強すぎて心配です。メンズの小野塚(成田凌)ですら、あんなデレがなくても一瞬で落ちたというのに…。

ってな感じで、今回は“デレ”の過剰サービスだった…というのに、その“デレ”が、その優しさが、最後の“病気なのか?”という、不穏に繋がってくる…っていう。だから、唐突に見えるけど、実は全然そんなことないんだよね、明確な描写こそなかったけれど、“何かある”ってのは、視聴者全員気付いてたはずだからね。

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次回予告の感じだと、瀬野、相当ヤバそうだけど、どうなるんだろう…。ピンポイントでいい味出しまくりだった荒神さん(でんでん)の切なすぎる雰囲気のエピソードも相まって、次回も気になり過ぎる!!

text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)

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August 28, 2020 at 10:00AM
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