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岩手の「サヴァ缶」製造、1000万缶を突破…消費者に受け入れられた「オリーブ油漬け」 - 読売新聞

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 岩手県で作られた缶詰「サヴァ缶」の製造数が2013年の発売以来、1000万缶を突破した。東日本大震災で被災した漁業者らを支援しようと世に出た缶詰は、今や岩手を代表する商品となった。きょうも家庭の食卓を彩っている。

 サヴァ缶は、被災地の食産業の支援を目的に設立された一般社団法人「東の食の会」(東京都)と、岩手県の特産品を販売する第3セクター「岩手県産」(矢巾町)、食品製造販売会社「岩手缶詰」(釜石市)の3者が開発。「サヴァ」という名前には、魚のサバとフランス語の「元気?」というあいさつを掛けた。

 開発は、漁獲量や単価が安定しているサバを缶詰にして全国に売り込むことを「東の食の会」が提案したのがきっかけだった。欧州で広く食べられている「イワシの油漬け」を参考に、13年春には「サバのオリーブ油漬け」という構想がまとまった。

 ただ、日本ではサバの缶詰は、水煮やみそ煮が一般的で、オリーブ油漬けが消費者に受け入れられるか未知数だった。缶詰の小売価格は当時、平均200円前後だったが、360円(税抜き)という価格設定も「高すぎる」と懸念された。

 開発に携わった岩手県産の参与、佐藤則道さん(63)が沿岸部で被災した岩手缶詰など、食品製造会社を回ると、「頑張って生産を続けたい」という前向きな声が聞こえてきた。佐藤さんは「沿岸の生産者に利益をもたらすには、付加価値を付けるしかない。ここで復興の力にならなければ、存在意義はない」と思いを新たにし、発売にこぎつけた。

 13年9月、岩手県内や九州のスーパーに、黄色のポップなデザインをあしらったサヴァ缶が並んだ。最初の数か月は販売に苦戦したが、サバ缶が低カロリーな食品として女性誌などで取り上げられたことが追い風となった。

 サヴァ缶は今や、「レモンバジル」「パプリカチリ」など、5種類の味に増え、全国的な知名度を誇るようになった。佐藤さんは「サヴァ缶を売り続けることで、『岩手は元気です』と全国にアピールしたい」と力を込める。

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April 09, 2021 at 10:42AM
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