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子どもへの性教育、世界各国では何歳からどうやって教えているの? - ライフハッカー[日本版]

普段なかなか日常生活ではオープンになりづらい「性」の話。とても大切なテーマなはずなのに、しっかり体系立てて教えてもらった経験が少ない、という方のほうが多いのでは。

子どもへの性教育、どうやって始めますか?

年齢や経験を重ねるにつれて知識が増えていった、という人も多いかもしれませんが、今は小さな子どもたちでも簡単にさまざまな情報にアクセスできる時代です。

子どもたちが危険な目にさらされてしまう前に、なるべく自然な形できちんとした知識をインプットしてもらえる方法があればベストですよね。

とはいえ、何歳くらいから? どこから始めたらいいの? と戸惑ってしまうテーマでもあります。

今回はThe Guardianの記事を参考に「世界各国の性教育現場の取り組みからヒント」を探ってみましょう。

インドネシア:身体のパーツとして認識してもらう

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Image: The Guardian

The Guardianによると、インドネシアのある学校ではNGO団体が主となり、12歳から14歳までの子どもたちに対して男女の交際や性行為、その他ジェンダー問題などについて、ゲームを通して学ぶ機会が与えられているとのこと。

そのうちのひとつが「まずは生殖器官を身体のパーツとして理解してもらう」というもの。

クラスメイトに身体のパーツが描かれたエプロンを着用してもらい、それを題材として各器官について学ぶ、という方法です。(写真参照)

この際に重要なのは、用意するパーツは生殖器官だけでなくすべての身体パーツを題材にすること、なのだそう。

たしかにこの方法だと、普段恥ずかしくてなかなか話に出せない生殖器官も、手や足、内蔵などのように身体の一部分である、という視点で捉えることができます。

あまり意識せずにフラットな状態で話し合いができるのかもしれません。

実際、男性器や女性器を口に出すことに億劫だった子も、このゲームをきっかけに自分の身体について話すことに自信が持てたそう。

この取り組みを行なっている学校では、こうしたゲームなどで性教育を取り入れることで、若くして妊娠し、学校を退学したり、生理の際の対処方法が分からずに学校を休んでしまう学生の数が減少したそうです。

ウガンダ:サッカーで性行為について学ぶ

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Image: The Guardian

The Guardianには、ウガンダで2008年から難民の子どもたちを対象に行われている取り組みについても触れられています。

こちらでは性教育を広める活動を行なっている団体によって、なんとサッカーを通して性教育が行なわれているとのこと。

プレイ中、チームメイトとコミュニケーションを取りながらパスを出したり、ゴールを入れることなどになぞらえて、性行為の際の避妊具の使用など、きちんとパートナーと密なコミュニケーションをとることで共通のゴールに向かい、一緒になって性行為を行うことの重要性を説いているとのことです。

また、行為をしたくないと感じたときには素直に相手に伝えること、結婚をした後でも変わらずにコミュニケーションをとることが大切だということも、あわせて教えているのだそう。

ゲームのグループ分けの際には、少し年齢の高い子どもにも混ざってもらうことで、話しづらいトピックでもうまく会話を引き出してあげられるように工夫をしているそうです。

オランダ:広告から男女のステレオタイプについて考える

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Image: The Guardian

少し違った視点でのアプローチについても取り上げてみましょう。

The Guardianによると、オランダのある学校では、10歳から12歳ほどの子どもたちに単語をいくつか見せ、それぞれの単語が男の子を形容するのに適しているものなのか、女の子を形容するのに適しているものなのか、自由に意見を述べさせるそう。

「important(重要な)、は女性に当てはまると思う。だってうちではお母さんが全ての家事を行なってるから。それって大切なことでしょう」

「でもうちではお母さんが勉強をしているから、お父さんが家事をしているよ」

など、子どもたちは自身の家庭や考えをもとに、自由に意見を述べることができます。

また、主に美容に焦点が当てられている女性用のシャンプー広告と、カッコよく自信に満ち溢れた様子の男性が描かれている男性向けのシャンプー広告を子どもたちに見てもらい、男女にまつわるイメージについて考える機会を設けているとのこと。

何気なく普段目にしているものを題材とし男女の違いに気づくこと、まずはそこに意識を向けることが性を学ぶ上でのヒントになりそうですね。

8歳向けの子どもたちには、スキンシップを含めた相手との距離の取り方について学ぶ機会を与えているそう。

先生はこれまで親族含め、スキンシップで嫌な思いをしたことはあるかどうか生徒に尋ねながら、最後にこのようなメッセージを伝えているそうです。

「誰かのことを好きだとしても、近くに寄りすぎてこられると嫌な場合がありますね。相手が無理にハグやキスをしてこようとしても自分がそうしたくない場合は無理をしなくてもいいんですよ」

The Guardian」より引用翻訳

イギリス:絵本の登場人物の気持ちを考えてみる

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Image: The Guardian

The Guardianによると、イギリスでは政府のガイドラインの元、2020年9月から大きく性教育がアップデートされようとしているようです。

全児童に対して健全な交際について、思春期に関することや身体のケア、性的搾取や家庭内の暴力などについて学ぶ機会を与えること、と定められます。

この分野において先進的な取り組みをはじめているある学校では、絵本を題材にしながら、思春期の身体の成長が友達を比べて異なることに悩む登場人物の気持ちについて話し合わせたり、そんな気持ちになっている人にはどのような声がけが効果的か、クラスの中で意見を交換する機会を設けているそう。

もちろん授業中にはまだ恥ずかしがったり、おふざけが入ることもあるそうですが、生理のこと、また胸の発達や勃起についても、自然に、そしてオープンに話せる雰囲気ができているそうです。


各国取り組みはさまざまですが、とっつきやすいゲームや絵本など、何かしらアクティビティとあわせて知識をインプットしてもらう方法が多いようです。

楽しみながら学ぶことで、まずはこうしたテーマについて恥ずかしがらずに話をできるようになることが重要なのでしょう。

性の話は、タイミングが難しくつい後回しにしてしまいがちですがとても大切なこと。今回の各国の事例を参考に、お子さんの成長に合わせて、できるとを始めてみたら良さそうです。

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Image: The Guardian,Shutterstock

Source: The Guardian

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