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奥様は元特殊工作員。常人離れした身のこなしで、町の悪に
ドラマでは、綾瀬演じる菜美と夫の勇輝(西島秀俊)は仲良く暮らしていたが、夫は彼女を監視する公安警察だったと判明する。映画では、彼女は記憶喪失となり、久実と名を変え、地方に移り、夫と新しい生活を始める。しかし、やがて陰謀に巻き込まれていく。
冒頭、兵士を相手にした戦いが描かれる。「(ドラマでは)奥様界の事件を裁いていたのに対し、敵も強くなり、レベルアップしました」。撮影前に3か月かけ、みっちり稽古し、アクション場面はほとんど自身で演じた。
13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で兄役だった西島を、今も「西島の兄ちゃん」と呼ぶ。2人で組んだ格闘場面では、夫婦げんかをしながらも、息の合った動きで敵を倒していく。練習を重ね、動きをすりあわせた。「『ここまで来て』とか『遅いよ』とか言いながら。西島の兄ちゃんも『お前が早すぎるだろ』と返してきて」。そんな言葉に信頼感がにじむ。
テンポが一つずれれば、けがをする。敵役やカメラマンとも息を合わせないといけない。「不安がなくなるまで練習するのが大事。あの一体感と緊張感、終わった後の満足感は、アクション場面ならではです」
数多くの作品で様々な顔を演じ分けてきた。「八重の桜」でみせた
それぞれの人物にリアリティーや温かさを吹き込んできたが、「『役作りはどうしていますか』と聞かれても、あまりやってないかもですね」。へへへ、とはぐらかした。
今作では、久実と菜美という性格も行動もまるで違う2人を演じた。久実は家で夫の帰りを待つ、穏やかな奥様。記憶を失い、漠然とした不安を抱え、よい妻でいようとするが、時に菜美の顔ものぞかせる。
「菜美は正義感の強い、チャーミングな女性。それが、自分が何者か分からなくなった時どうなるか、結構考えました。本質は隠せない。それがないと、その人らしくないですから」
生真面目に役と向き合う。そうすることで、愛すべき人物を生み出している。
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March 23, 2021 at 06:38AM
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綾瀬はるかに「役作りはどうやって」と聞くと…「あまりやってないかもですね、へへへ」 - 読売新聞
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