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1960年代は、眩しさと個性的なスタイルが溢れていた時代だった。独特なサイケデリックなデザインは、自動車産業にも広がっていた。 ドアがないなら前を開けるスタイルに!(写真9点) 1960年代後半に導入された、Dodge Deoraショートラックはそれを代表する存在である。これは当時高い人気を集めたコンセプトトラックであり、市販化はされていないが、斬新で最先端を感じさせるデザインで人々を惹きつけていた。 このモデルは、デトロイトで人気のある自動車カスタマイザーであったマイクとラリー・アレクサンダー兄弟によって設計された。アレキサンダー兄弟は、1950年代から1960年代にかけて多くのショーカーを発表し、カスタムカーデザインに大きく貢献していた存在だ。 そんな彼らが指揮をとりながら、Deoraカスタムトラックプロジェクトは1964年に始まった。この個性的なかたちをしたモデルは、ダッジA100のピックアップトラックをベースとしてゼネラルモーターズのハリー・ベントリー・ブラッドリーが設計したものである。 そのデザインは革新的なもので、運転手と同乗者は、車両に乗るためにフロントガラスを持ち上げる必要があった。乗者員のスペースを確保するために、エンジンを15インチ後方に移動させたという点も斬新だ。当時10,000ドルの費用がかけられ、完成するまで2年以上がかかった。 モデルが完成すると、トラックはカスタムカーショーで披露される準備が整った。その最初のカスタムショーで、Deoraは大きく前向きなセンセーションを生み出すことに成功し、スタイリングの大きな進歩だと称賛する人も少なくなかった。 アメリカで世界をリードするカスタムカーショーのひとつである1967年のデトロイトオートラマで、Deoraは権威あるリドラー賞を含む合計9つの賞を受賞した。そして人気のあるデザインのために製造されたミニカーも同じように人気を集めた。ホットウィールも大きなセンセーションとなり、1968年は一年を通してヒット商品となっていたほどである。 数年前に、Deoraの実車がRMオークションに出品され、32万4500ドルで落札されている。今現在、どこで保管されているのかは分からないが、歴史の大切な要素として受け継がれていってほしいものだ。
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December 14, 2020 at 05:54PM
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