岩手県釜石市の食品加工会社「岩手缶詰」は、土産やギフトとして使える備蓄食品ブランド「Ｇｉｆｔ＆Ｓｔｏｃｋ」の商品として、魚介のリゾット缶を開発した。同社のネットショップなどで１日に発売した。
「サバのカレーリゾット」「イナダのトマトリゾット」「イカのクリームリゾット」の３種。１缶６４８円で、賞味期限は３年間。三陸の魚介類と東北産のひとめぼれを組み合わせ、子どもや高齢者も食べやすい味に仕立てた。
博報堂（東京都）とデザインファームＴａｋｒａｍ（同）が企画する「みやげ備食プロジェクト」を通して作られた。地域の特産を使った備蓄食品を土産として広く届けることで、備蓄を身近にする取り組み。
製品は、岩手缶詰が東日本大震災をきっかけに進めたコメの缶詰技術を応用。白米は長期保存すると硬くなりやすいが、玄米をリゾットにすることで食感を保った。非常時にも食べやすいよう主食とおかずを兼ねる缶詰とした。
３月から約２カ月間実施したクラウドファンディングでは、目標額の１１６％となる約１１７万円が全国から寄せられている。営業部の阿部常之課長は「備蓄品としてしまっておくだけでなく、部屋に飾れるデザインになっている。幅広い年代の人に活用してもらいたい」と話した。
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June 03, 2022 at 08:06AM
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