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缶・びん詰 初の4千万箱割れ 原料事情悪化で減産続く 19年生産量 - 食品新聞社

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2019年(1-12月) 缶詰・びん詰国内生産量

日本缶詰びん詰協会がまとめた19年(1-12月)の缶詰・びん詰国内生産量は前年比5.9%減、257万5千t(実箱換算、4億1千404万箱)となった。このうち、飲料缶詰を除く一般食料缶びん詰の生産量は前年比3.5%減の28万4千470t(3千989万箱)。昨年より減少幅を縮めたものの、原料事情の悪化を背景に水産、果実、野菜など多くの主力品目が減産となり、実箱換算では初めて4千万箱を下回った。一方、レトルト食品は前年比1%増、38万3千t(5千701万箱)と3年連続で過去最高を更新した(一部既報)。

一般食料缶(飲料を除く丸缶)は4.6%減、20万5千t(2千798万箱)。水産缶(5.5%減)、果実缶(2.2%減)、野菜缶(4%減)、調理.特殊缶(6.4%減)と軒並み減産となった。食肉缶(7.4%増)は「やきとり」「コーンビーフ」が伸長した。飲料缶は6.2%減(229万t、3億7千414万箱)。全体の8割を占めるコーヒーが大きく減少した。

水産缶は、最大品目のツナ(まぐろ・かつお類)が1.3%減(3万1千345t、640万箱)。原料価格にも恵まれ、かつおが10.6%増(227万箱)と伸長したが、まぐろが5.4%減(412万箱)と落ち込んだ。

さば缶は9.4%減(4万4千878t、483万箱)。原料状況の悪化で5千tの減少だが、一昨年比では15%増の高水準が続く。いわし缶は8.6%増(7千854t、118万箱)と伸長。原料状況に恵まれ、さば・さんまからのシフトも進んだ。さんま缶は20.1%減(5千381t、91万箱)。長引く不漁で、100万箱を割り込んだ。

そのほか、水産缶ではあさり(3.8%増、10万箱)が堅調。かに(13.8%減、28万箱)、ほたて(11.3%減、16万箱)、いか(4.8%減、13万箱)は減少傾向が続く。さけ(3.8%増、30万箱)、赤貝(56%増、7万箱)は前年より回復したが、依然低水準にある。

果実缶は、主力のみかん缶が丸缶(1.1%減、91万箱)、大缶(0.3%減、9万4千箱)。ももは丸缶(6.1%減、27万箱)、大缶(10.9%増、17万箱)。その他果実は丸缶(3%減、37万箱)、大缶(30.1%増、43万箱)。丸缶ではフルーツみつ豆(2%増、26万箱)が堅調。パインアップルも沖縄産が26%増と回復。果実全体では丸缶が減産も、リパックや業務用主体の大缶(18リットル缶)が好調で、びん詰も含めたトータルでは3%増(422万箱)となった。

野菜缶は4%減。最大品目のスイートコーンは5.8%増(1万3千t、137万箱)。輸入原料のリパック品が前年並み(約1万1千t)だったが、北海道産が51%増(2千300t)と回復した。一方で、ゆであずきは13.7%減(112万箱)、原料高騰の影響を受けた。大缶では、たけのこ17.6%減(19万箱)、トマトは9.4%増(9万7千箱)。

食肉缶は、やきとり10%増(62万箱)、コーンビーフ21%増(25万箱)が好調。やきとりは備蓄需要の高まりもあり、需要増が続く。コーンビーフは大手銘柄の新容器切り替えもあり、コーンビーフ・ニューコンミートともに増産となった。

調理缶は、備蓄需要で飯類(31%増)が伸長。スープ類は6.2%減。暖冬傾向でコーンスープ等が減少した。

びん詰はジャム2.3%減(632万箱)、えのき茸7.1%増(103万箱)、のりは前年並み(67万箱)、ベビーフード3.5%増(62万箱)など。めんつゆ等が含まれる、その他調理・特殊びん詰は10.8%減(90万箱)。一部製品のPET化で、2年連続の二ケタ減。

飲料缶は、最大品目のコーヒーが9.8%減(3億285万箱)。果実飲料は果実ドリンク、果粒入りが前年を上回ったが、果実ジュースが減少。野菜飲料は13.9%減、トマトジュース6.5%増(240万箱)、野菜ミックス16.1%減(453万箱)。

なお、国内生産量と輸入量を加味した19年の缶びん詰国内供給量は96万t(1.9%減)となった。

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June 24, 2020 at 03:39PM
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