気仙沼向洋高校(髙橋英勝校長)は、食品衛生管理の手法「ＨＡＣＣＰ（ハサップ）」の認定を受けた。缶詰製造などの実習が、日本食品認定機構の審査によって高い衛生管理で実施していると認められた。同機構から認定された高校は全国で５校目。
ハサップは、食品製造において病原性微生物や異物混入などの危険要因を把握し、工程を管理して安全性を高める手法。２０２１年６月からは全ての食品事業者などに対してハサップに基づく衛生管理が義務付けられた。
向洋高の産業経済科は食品の製造、管理、流通など食に関して学習をしている。食産業の現場ではハサップの目的を理解し、実践できる人材がこれまで以上に求められていることから、１９年度からハサップの認定を目指して取り組んできた。
産業経済科の油谷弘毅教諭によると、認定に向けて新たな取り組みは行っておらず、温度管理を記録して残すことなどを続けた結果、認定を受けている市内の水産加工場と同様の質の高い衛生管理を実施していると認められた。
油谷教諭は「認定後、生徒の作る責任、事故を起こさないという気持ちが高まっている」と話す。
１６日は同科２年生３８人が認定後２回目となるサンマ缶詰の製造実習を行った。切断、巻締、殺菌の三つを衛生管理の重要な工程として、包丁の刃こぼれや缶詰内に異物がないかなどを確認して記録。約６５０缶を製造した。
２年の髙橋七海さんは「認定があることでより安全に作ろうという意識が上がった。サンマ缶をおいしく食べてもらえるよう、より丁寧に作業していきたい」と話した。
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November 17, 2022 at 08:58AM
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