家庭で余った食品を集めて支援が必要な人へ届ける「フードドライブ」が１２日から県庁で始まり、県は今月１８日までの期間中、家庭で使わない食品の寄付を呼びかけています。
県庁の正面玄関では、県や香川大学の学生団体による「フードドライブ」の受け付けが設けられ、訪れた人たちは、使わなくなったレトルト食品や粉ミルクなどを寄付していました。
食品のロスを減らす取り組みのうち、「フードバンク」は、主に企業が流通させられない食品を寄付して、支援が必要な人へ届けるもので、１２日から始まった「フードドライブ」は、家庭で余った食品を集めて支援が必要な人へ届ける取り組みです。
今回、受け付けているのは未開封で賞味期限が１か月以上残っているもので、米や缶詰など常温での保存が可能で、包装などが破損していないものです。
集まった食品は、ＮＰＯ法人「フードバンク香川」を通じて、福祉団体や子ども食堂などに届けられるということです。
県廃棄物対策課の小塚武司課長は、「少しでも必要する人に届けたいので、取り組みを知っていただいて、より多くの人に食品を持ち込んでほしい」と話していました。
１２日は、合わせておよそ１２キロの食品が寄せられたということで、食品の寄付は今月１８日までの平日、正午から午後１時の間、受け付けています。
【支援を求める世帯が半年間で２倍に】。
丸亀市で、フードドライブやフードバンクを通じて子育て世帯への食料の支援などを行っているＮＰＯ法人によりますと、この半年間で支援を求める世帯が２倍に増えているということです。
ＮＰＯ法人「子どもたちの未来を応援するオアシス丸亀」は、週に１度、子育て世帯を対象に食料の支援を行っていますが、支援を求める人は去年の夏ごろから徐々に増え、当初は２０世帯に行っていた支援が、現在は４０世帯にまで増え、この半年間で倍増したということです。
新型コロナウイルスの感染拡大や物価高が背景にあるとみられ、このＮＰＯ法人では寄付を寄せてもらう協力先を増やすことで、１人当たりに配付する食料をなんとか減らさずに続けているとしています。
ただ、車で県内の各地に出向いて寄付してもらう食品を受け取っていることから、ガソリン代の値上がりなどで運営を担うボランティアへの負担は増加しているということです。
ＮＰＯ法人の梶正治理事長は、「事業が継続できるか心もとないところもあるが、支援を必要とする人がいるので、廃棄する食品があれば有効に使っていきたい。食品の提供にぜひ協力してほしい」と話しています。
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January 12, 2023 at 02:27PM
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